心の隙間にご用心!

あぁ!神は私に試練を与えたもうた!
こんなに恥ずかしい思いをするとは、ほんの少しの油断が輝かしい一日を、冥福し難い闇のどん底へ突き落す。

ちなみにだが、私には特定の神はいない。家の中の女将(おかみ)で十分である。

私は今日、何気ない油断から、あれよあれよという間に笑いのネタになった。なってしまった。
思い返せば、秋の陽気に包まれた昼飯前の一時、私は仕事をしていた。まじめに。。。。

事務所から工場へ出向き、おわん型の物を旋盤という機械に取り付け、ぎゃりぎゃりと削っていた。
いい調子で削り進んでおり、昼からは次の工程へ、と一日の予定を考えていた。それがあだとなった。

おわん型の物を取り付けるときに内側へ手をいれ、ものを支える。その状態で機械に取り付けている最中に、ふと目を向けると、、、

何やら蠢いている!

瞬間的にチキンハートがけたたましく警鐘を鳴らす!草刈り機のエンジンを掛けるおっちゃんのごとく、電光石火のスピードで警鐘に従い手を引き抜く。
だが、しかし!
その瞬間に蜂の一刺しと言っていいほどの痛みが右手を襲う。
痛みを感じた私は、痛みの元凶を確認し排除すべく目を向けると、

・・・・・・まさしく蜂さんだった!

先ほど蠢いて見えたものは、蜂の巣に群がる蜂蜂蜂蜂蜂88888・・・・
あうち!
やっちまったな~⤵

何やら蜂さんもびっくりしたらしく、数匹が巣より飛び出し、威嚇!威嚇!ブンブンブブブン!
蜂の発生源を隔離するため、おわんを取り付けた機械の扉を閉め、絶賛威嚇大放出中の蜂1、蜂2、蜂3から緊急退避する。

・・・いたい、、、。

が、特にアレルギー反応も出ないので、まあこんなもんかとあきらめる。
だが、しかし、私は忘れていた。仕事中だということを!

現場の責任者の前引っ立てられ、事情を説明。かくかくしかじかと説明し、さされてすぐに毒を絞り出したこと、水洗いしたこと等応急処置を報告し、患部を見せる。
軍手をはめていたこともあり、あまりひどくならなそうな感じだったが、大事をとって皮膚科を受診した。

いやぁー、痛かったですよ~!

ではすまない。
そうなのだ、業務中の怪我などは、労働災害の対象になる可能性がある。一昔前では軽微なものは【唾つけときゃ治る】で済んだのだが、昨今は労災隠しなるものが横行した結果、非常に非情に皆さん敏感である。私は、あえなくその網に捕らえられ、いろんなところへ事情を説明しに行かなくてはならなくなった。直属の上司は尚の事、課長に続き部長の前まで引っ立てられた時は、もうどうにでもなれである。

軽微は軽微でも、まだ軽い切創だとか打撲とかなら、業務中に起こりやすい事故な感じがするのだが、
「業務中に、〇〇さんが蜂に刺されました」
と報告を受けた時の、部長の〈こいつ、何言ってんの?〉的な唖然とした顔は、なかなかの角度で私の羞恥心をえぐった。  くすん。。。

唯一の救いは、腫れと痛みが長く続かなかったこと。昼前に被害を受けたが、午後3時頃には痛みも腫れも引いた。ネットで調べると約3日ほどは痛みが続くとあったのだが、驚異の回復力にすこしびっくりだ。

これも我が家の神(女将)がモリモリしてくれているサプリメントの効果かなと思う。
全く痛くない。手は。。  心は痛い。イタイ・・・  くすん。。。

11月上旬くらいまでは、まだまだ蜂さんは潜んでいる。次は、・・・また私かもしれない。誰か変わってくれないか?
皆様もご用心を。